スキルアップするには

エンジニアが年収をアップさせたい場合にはスキルアップを図ることが1つの方法として挙げられる。そこで、どのようなスキルアップがあるのか紹介しよう。

最初に紹介するのは資格の取得だ。企業に勤めている場合には資格の取得を勧められるケースも考えられるが、義務付けられているものではないので取得を考えていない人もいるかもしれない。しかし、資格を取得すればメリットを得られるのである。資格を持っていることで自信のある業務をアピールすることができるというメリットが1つだ。もう1つが企業や取引先から信頼を得やすいというメリットがある。企業に勤めている場合は企業に対する信頼度が取引先への影響を及ぼすが、フリーランスの場合はそうではない。取引先の目線から考えれば実績以外に判断できる材料が少ないことが多い。そこで取得している資格の項目をチェックすることも考えられるのである。資格を取得していれば業務を任せても問題なくこなしてくれるという判断が下しやすいということだ。

次に挙げられるのは技術の向上だろう。IT業界では技術力の高さで判断される可能性は高くなる。言い換えれば最先端の技術力を持っていれば自分のエンジニアとしての価値が上昇することになるのである。自分の価値が高まることで高単価の仕事を任されることやプロジェクトのリーダに任命されることも増えるだろう。そうすることで自分の収入がアップすることに繋がり、結果的に年収もアップするはずだ。

また、自身が使えるプログラミング言語を増やすこともおすすめだ。これは技術の向上に加えてもいいかもしれないが、転職や独立を考えている人には特におすすめのため別に紹介しようと思う。ITの分野では様々なプログラミング言語が使用されている。そのため、自身の使える言語が多ければ多いほど、携われる仕事の幅が広がり、転職や独立する際の選択肢も広がるのだ。まずは開発案件でよく見かけるような今注目の言語から学習し、少しずつ使える言語を増やしていくと良いだろう。

エンジニアの仕事

エンジニアの仕事の魅力は、大きな仕事をチームの全員で取り組み、動かしていくダイナミックさにある。一人だけでは到底やりきれない規模の仕事を動かすことができる。システムエンジニアを例に挙げると、一つのシステムに関わるメンバーは、数十人、100人以上の規模になることもしばしば。大規模システムになればなるほど、完成までの工期が長くなり、システムのリリースが1年も2年も先、なんていうこともある。長く苦労を掛けたシステムが顧客の手もとに渡り、稼働した瞬間の感動は、格別なものだという。これが、多くのシステムエンジニアの中で仕事の魅力として言われている意見である。

エンジニアの仕事にスキルアップは欠かせない。常に新しい技術が発表される業界だ。1年前までもてはやされた技術なのに、今ではもう誰も使っていない、という状況はどこにでもあるものだ。次々と状況が変わっていくので、新しい情報にキャッチアップしていかなければならない。確かに何歳になっても、どんな高い役職についても、スキルアップが欠かせないのは大変だが、その分、「時代の先端を行く仕事をしている」という満足感が得られるはずだ。新しいスキルを身につけて仕事に活かしていけば、「この件に関してこの人に聞けば、良いアドバイスを返してくれる」という評判が生まれるだろう。そうしてチーム内、部署内、会社内で欠かせない人物になっていくのだ。スキルアップは仕事を進めやすくするための方法のみならず、自分の業界内の地位を高めるものでもあるのだ。